進取果敢 原口元気 

Genki Haraguchi 原口元気

(アフロ)

(しんしゅかかん)                                  

目標に向かって意気込みが強く、積極的で、決断力や実行力に優れていること。勢いがあり、勇敢に新しい事に進んでいくさまのことをいう。

The phrase that captures the described qualities is “driven and fearless pursuit of goals.” It encompasses being highly motivated, proactive, decisive, and action-oriented while displaying enthusiasm and fearlessness in venturing into new territories.

原口元気 
2009年1月浦和レッズでプロ契約を締結。サッカーキャリアの第1章がはじまった。当時は高校二年生での契約でもあり期待の大型新人であった。その後、Jリーグでサッカーキャリアを積み上げ、2年後の2011年には日本代表に選出。2014年から第2章となるドイツ・ブンデスリーガのヘルタベルリンに移籍した。2018年にはフォルトゥナ・デュッセルドルフへレンタル移籍、さらに2018年にはハノーファー96、2021年には1.FCウニオン・ベルリン、そしてドイツで5チーム目となるVfBシュトゥットガルトに2023年1月にシーズン途中ではあるが完全移籍が発表された。

今回は、VfBシュトゥットガルトに移籍後の2023年2月に、競技、コミュニケーションなどについてインタビューを行ったものです。選手との会話を出来る限り忠実にするため、流れなどが不自然なところがあると思われますが、ご了承いください。

自分に合うプレースタイルを求めて

ーー今回の移籍をしようと思った理由は。

「いままでユニオンでは多くの経験と学びをさせてもらった。 ただ上に行くためには、もっと自分に合う新しいプレースタイのところに行きたかったから。特に、ボールをつなぐことなどをしたかったですね。」

ーーやはり移籍については。カタールW杯のメンバーから外れてしまったのが大きかったのか

「確かに、もしW杯に行っていたらウニオンに残っていたと思う。たぶん、、、ですけど」

ーー確かにシーズン半ばでの移籍となると驚きでしたね。

そうですね。残り半年なのでそのままチームにいれば、フリーで移籍をすることができたので、違ったチームを選択していたのかもしれません。ただ、半年間の時間が惜しく感じてしまったんです。残りの期間を1分でも無駄にしたくなかったというのが本音だと思う。

また、今のチームからは熱心にオファーをもらい、「自分を必要としてくれている」ということが実感していました。

ーーW杯に選ばれなかったから、その心理的な影響もあったのですか

それはわからない。あったかもしれないし、なかったかもしれない。

ただ年齢的に30歳を超えて、必要とされるのはホントに難しいと思う。トップリーグの1部では、その年齢になると何らかの特別な何かがないと必要とはされない。

今回はたくさんの移籍金まで払ってまでは取ってはくれない。

移籍は年齢という要素が大きい

ーー30歳を超えるとそんなに難しくなるのか

間違いなくそれはあると思っている。もちろん年齢だけではないが、その要素は大きい。

サッカーの面では、ドイツで8年間プレーしているので、自分のことを知っている監督やコーチがいたので、オファーはもらえたと思う。

その中で、プレーはもちろんだけど、チームをまとめることなどの役割も期待されている。

この年齢では、自分のプレーをするだけでなく、チームをまとめるなどのマネジメントの能力も期待される。それに応じた振る舞いが必要になってくる。自分は一つの国で長く続けるメリットはあると思う。

ーーチームに合流しすぐに馴染めまたか

昔、ファノーファというチームにいたときのチームメートが副キャプテンをやっていたので、すぐに馴染めたし歓迎されたと思います。実際にはわかりませんけど(笑)

ーー遠藤選手や伊藤選手などの日本人がいた影響もあってのか

なくはないと思いますが、日本人、ドイツ人、フランス人などあまり拘らず受け入れてもらったのですぐにフィットしました。

日本人にかかわらず、このチームはあまりべったりくっつかず、個人の生活を尊重できているので、過ごしやすいですい。食事に行くときは普通に行きますので、みんな仲がいいですね。

チームとしてのモチベーションを向上する

ーーこのチームが1部に残留して行くためには何が必要か

全体的には能力がある選手が多いです。チームにかかわるすべての人が本気になると、上位を目指せるチームになるのではないかと思います。しかし今は下位に位置しているので、どうしても、のチーム集中力、モチベーションなどがトップレベルでキープ出来ていないのが課題かと思います。要するに、細部が徹底されていないという表現がいいか分かりませんが、上位のクラブとちょっとした違いがあると思う。

ーー何が変われば、チームに変化が起きるのだろうか

何か一つということはないと思う。監督、コーチ、チームメートがそれぞれの役割をひとつずつ丁寧にしていくと変化が起きて、それが大きな力にはなる。それを誰がマネジメントするのか、、

自分もウニオンで学んだことをチームに落とし込もうと努力はしているが、時間がかかると実感した。でも続けているけどお互いに理解を深めていくためには多くの経験と時間がどうしても必要になる。言いすぎるとむっとされたり、怒られたり、じゃあ言うのは止めようと思うけど、それじゃチームは勝てないし悩ましいけど、、、近道はないし。

ーーチームの現状について監督とは話すのか

いや、よく話はしている。特にドイツ語で話しができるので話したりはしているほうじゃないかな。

ーー残りのシーズンについて

やはり自分のことを必要としてくれたチームなので貢献をしていきたい。チームは下位争いをしているけどやりがいはある。チーム全体で勝つことに集中することができれば残留することができると思う。

それで、残留することで何か発見することができると思う。

ーー自分自身の競技生活についてはどの様に考えているか

正直に言って、まだまだ成長できると思っている。これは自分自身を奮い立たせているわけではなく、本心で思っている。フィジカル的にも、メンタル的にも。あとは戦術理解などサッカーIQなども上がっていると思う。

日常会話だけでなく、戦術を理解し話をすることができるかが問われる

ーー語学は重要な要素だと思うか

それは間違いない。自分はドイツ語が少し出来るので、積極的にチームメートやコーチと話をしている。もちろん日常会話ならドイツにいる選手も多少話ができると思うけど、問題はチームをどの様にまとめていくのか、課題は何かなど、少し込み入った戦術などになると日常会話程度ではダメなんです。それ以上の会話が必要だと思っています。そのためドイツ語は今でも勉強をしています。

ーー語学はいつから勉強をしていたのか

Jリーグで活躍したら海外に挑戦したいと思っていたので、高校2年生から寮で勉強していました。でも特に海外に行ってからは週3-4はやっていました。その甲斐があって、少ししたら生活していくための最低限の単語は覚えました。ですので語学を勉強するのは必要だと思ってやっています。

ーーこれから海外を目指す選手に準備すべきことは何か。

これは人によっても、国や地域によっても違うから一概には言えないけど、絶対に必要なのは「語学」であることは間違いない。自分はその必要性を毎日感じている。その国に行けば何とかなるという考え方もあると思うけど、長く海外でやっていきたいということなら語学は絶対に必要だから日本にいるときかから学ぶといいと思う。

リバンドメンタリティーのススメ

最後に

競技力を高めていく為には、多くの要素が必要になる。フィジカル、メンタル、食事、睡眠、急速、そして語学である。その言語を活用し、コミュニケーション能力の高めることによって、その環境での適応能力は高まると思う。さらに今回のインタビューで、海外で活躍していくためには、リバンドメンタリティー(へこたれない気持ち)が大切であると感じた。


Interviewer+Editor / Takayanagi Koichi

Profile 株式会社インターファースト 代表取締役 1990年創立 一般社団法人スポーツキャピタルマネジメント 代表理事 ・法政大学大学院 経営学研究科 経営学修士 MBA取得  ・筑波大学大学院 人間総合科学研究科 体育学修士 研究 ・日本スポーツ振興センター(JSC)2020年ターゲットエイジ  育成・強化プロジェクト(タレント発掘・育成コンソーシアム)アスリートライフスタイル研究会メンバー ・筑波大学 産学協同リエゾンセンター 客員研究員   スポーツ実技指導を通じたマインドセット教育の効果的質的向上に関する研究。 実績・講演 ・文科省委託事業 2010年~ 「エリートアカデミー生キャリアコンサルティング」 ・スポーツ庁委託事業 「エリートアカデミー生キャリアコンサルティング」  ・ジュニアアスリートに対して、学習、語学、キャリア教育、インタビュートレーニング ・福岡県、長野県、青森県、愛知県タレント発掘事業「言語教育」指導および指導者講習 ・Jクラブの指導者に対しての育成及びセカンドキャリアの講習・循環型人財育成のシステム構築・コアファン構築のコンサルティング メディア ・名古屋MIDFMにて「海外移籍をする選手の為の英会話」を6か月間放送!  

YouTube トップアスリートアカデミーチャンネル【公式】  https://www.youtube.com/channel/UCyUHDe1nGTQg0PAeil5dC3Q

取材依頼および問い合わせ interfirst1990@gmail.com


The reason I decided to transfer this time is that I have gained a lot of experience and learning at Union. However, in order to move forward and achieve more, I wanted to go to a new place with a playing style that suits me better. Specifically, I wanted to focus more on ball possession and similar aspects.

Regarding the impact of not being selected for the Qatar World Cup, it did play a significant role. If I had made it to the World Cup, I probably would have stayed at Union. That’s just my assumption, though.

Indeed, it was surprising to make the transfer in the middle of the season. If I had stayed with the team for the remaining six months, I could have transferred as a free agent and potentially chosen a different team. However, I felt that the remaining time of six months was valuable, and I didn’t want to waste a single minute. I had a genuine feeling that this team needed me, as I received enthusiastic offers from them.

Did not being selected for the World Cup have a psychological impact on you?

I’m not sure. It could have had an impact, or it might not have. But I believe that once you cross the age of 30, it becomes really challenging to be in demand. In the top leagues, when you reach that age, you need to have something special to be considered necessary. They wouldn’t have paid a significant transfer fee just for me this time.

Is it really that difficult once you’re over 30?

I definitely think it plays a part. It’s not just about age, of course, but that factor is significant. In terms of football, because I played in Germany for eight years, there were coaches and teammates who knew me, and that’s why I received offers. In addition to playing, there’s an expectation for me to contribute to team management, such as bringing the team together. At this age, not only do you have to perform on the field, but you’re also expected to have managerial abilities and exhibit appropriate behavior. I think there are merits in continuing to play in one country for a long time.

Did you quickly adapt to the team after joining?

I had a teammate from my previous team, Fanoe, who was the vice-captain, so I quickly fit in and felt welcomed, at least I believe so (laughs).

Did the presence of Japanese players like Endo and Ito influence your adaptation?

I think it did to some extent, but regardless of Japanese, German, or French players, I was accepted without much preference. This team doesn’t cling too tightly and respects individuals’ personal lives, so it’s easy to get along. When we go out for meals, we just go normally, so everyone gets along well.

Improving the team’s motivation

Regarding the team’s current situation…

What is necessary for this team to avoid relegation from the top division?

Overall, there are many talented players in the team. If everyone involved with the team gets serious, we can aim for the top. However, since we are currently positioned at the lower end, it’s a challenge to maintain top-level team focus and motivation. In other words, there seems to be a lack of thoroughness in the details, which separates us from top clubs.

What needs to change for the team to experience a transformation?

I don’t think there’s one specific thing. When the coach, coaching staff, and teammates diligently fulfill their respective roles, changes occur, and that becomes a significant force. The question is who will manage that. I’m making efforts to incorporate what I learned at Union into the team, but I’ve realized that it takes time. However, both experience and time are necessary to deepen mutual understanding. If I say too much, people might get annoyed or scolded

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